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プロジェクトレポート
平成20年9月17日、熊本県教育委員会主催による「子どもとケータイForum2008」が開催された。会場となった県立劇場には、学校関係者や保護者など、約1000名の参加者が詰めかけ、ほぼ満席状態。報道関係者も多数取材に訪れるなど、注目度の高さがうかがえた。学校関係者から教育研究者、企業、県警、そしてPTAなど、さまざまな視点から、子どもとケータイをどうつきあわせるかが語られ、会場は熱気に包まれた。その模様を、4回にわたってレポートする。
子どもたちに、今、何が起きているか「現在問題になっているネットいじめは、従来のいじめと大きく異なる点があります。それは、 フォーラムは、独立行政法人メディア教育開発センターの堀田龍也・准教授の基調講演「子どもをとりまくケータイの現状」からスタートした。 堀田准教授は、本フォーラムの論点として、以下の3点を列挙した。
学校裏サイトで何が起きているか?続いて、株式会社ガイアックスの蔵田三沙代氏による講演、「いわゆる『学校裏サイト』での子どもたちの姿」が行われた。企業のコミュニティサイトやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などの監視業務を行っている同社では、学校向けに「スクールガーディアン」というサービスも提供中。これは、学校裏サイトを検索して巡回監視し、誹謗中傷など危険な書き込みを発見して学校に報告するとともに、プロバイダへの削除依頼代行も行うサービスだ。現在私立学校を中心に十数校と契約し、24時間365日体制で学校裏サイトの巡回監視等を行っている。 「学校裏サイトは、先生たちの目に見えにくい存在です。生活指導や情報教育担当の先生が、独力で学校裏サイトを探し出して頑張っているケースも多いのですが、これはとても大変な作業。簡単には見つかりませんし、不適切な書き込みを発見したとしても、プロバイダへ削除依頼を出すのも一苦労。かなりの時間と労力を奪われてしまいます」 そこで、ノウハウを持っているガイアックスが、学校裏サイトの検索・監視・削除依頼を、学校に代わって実施。スクールガーディアンが監視を始めると、学校裏サイトから不適切な書き込みがどんどん減っていき、「浄化」されるという。 蔵田氏は、インターネットやケータイを「ハサミ」になぞらえて、こう説明する。 「ハサミはとても便利な道具です。紙を切ったり、創作活動もできる便利な道具です。と同時に、ハサミは人を傷つける凶器にもなります。インターネットやケータイも同じ。インターネットやケータイそのものが悪いのではなく、使い方の問題なのです。批判されることの多いネット上での匿名性にしても、匿名だからこそ相談できること、悩みを打ち明けられることもある。 リスクを認識する例として、蔵田氏は以下のように整理してくれた。
「こういったリスクを認識したうえで、万が一何かあったときのために備えておくことが必要です。まず、子どもが相談しやすい環境を作りましょう。『ケータイはダメ!』『ネットはダメ!』の一点張りではダメです。大人もネットやケータイの基礎知識を身につけ、企業、学校、家庭で、全方位的に取り組むことが必要だと思います」 学校裏サイト対策のスクールガーディアン
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自分の悪口を誰が言っているのか、ネット上に書いているのか、まったく見えない点。いじめられている子どもは疑心暗鬼に陥り、恐怖と不安にさいなまれます。こんな状態では、とても勉強どころではありません。ケータイやインターネットがらみの犯罪よりも、子どもにとってはネットいじめの方が身近で、ずっと深刻な問題なんです」